合格率・難易度

宅建の合格率は、小刻みに上下する印象がずっと昔から強いです。この数年を振り返っても、その印象に変化は見えません。それでも、1年ごとに少しずつ変わっているところは出てきます。

平成26年/西暦2014年度の宅建試験の合格率は、17.5%という結果に終わりました。合格最低点は32点。これらの結果は、どのように解釈するのが妥当でしょうか。
実はこの合格率、過去5年間で見るならいちばん高い数値です(その差は、2.3%しかありませんが)。合格最低点の32点についても、過去5年間でいちばん低いです。同じ点数だった年を探すと、その10年前までさかのぼらなくてはいけません。

これらの事実を踏まえるなら、平成26年は、最近ではいちばん難易度が低めになった年度だったという結論になってもおかしくはないですね。

しかし実際に受験した人たちの感想はどうだったでしょうか? 簡単だったと感じなかった人が相当数いたはずです。「民法が難しかった」という感想は顕著でしたが、宅建業法についても難しいほうだったという感想が目立ちました。予想の裏をかくような問題が平成26年はあちこちで出ていた傾向があった点は否めません。

しかし合格率や合格最低点については厳しいものではなかったわけです。(一部の)受験者の水準が上がっていることが暗示されますね。平成27年度以後についても、問題の難化が部分的に確実に進むであることは想像に難くありません。しかし、受験者もそれに追いつこうとします。よく勉強する受験者と、そうでない受験者のかい離が進む可能性もあるでしょう。

結局、これからの受験者はますます隙のない受験対策を講じるに越したことはないはず。にわか仕込みではなく、宅建試験のエキスパート(精鋭ぞろいの通信講座等を選びたいところですね)がつくり込んだような教材や情報をもとに、勉強を進めていくことがカギでしょう。平成26年度の結果が教えてくれることは、そのようなことではないでしょうか。

次にみなさんが気になる、合格率と難易度です。「宅建なんか簡単」という人は少なくないですし、最年少では中学生も合格している試験です。宅建の試験に合格するのは本当に易しいことなのでしょうか?過去の試験のデータをもとに、ホントのところを見てみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2015年 194,926 30,028 15.4%
2014年 192,029 33,670 17.5%
2013年 186,304 28,470 15.3%
2012年 191,169 32,000 16.7%
2011年 188,572 30,391 16.1%
2010年 186,542 28,311 15.2%
2009年 195,512 34,918 17.9%
過去7年の結果を見てみると、合格率は約16%です。
例年合格率が10%に届かない社会保険労務士や行政書士の試験と比べてみますと、
合格率16%という数字は易しい試験という印象も受けます。

しかし合格率16%、試験会場へ足を運んだ受験生100人のうち、80人以上が苦い思いをしている試験です。
普通免許を取得する感覚で「宅建なんか簡単」とは、とてもいえそうもないですね。


ただ受験資格の制限が設けられておらず、
毎年20万人近い人が受けている宅建の試験には、いろんな準備段階の人がいるように思うのです。


あと1点、2点が足りなく悔しい思いをした人もいるでしょう。

「宅建なんか簡単」と、満足に学習時間を確保しておかないで、
試験間際になって慌てた人もいるでしょう。

また初回は合格するつもりがなくて、様子見の人もいるように思います。
そこが毎年20万人もが集中する人気資格のむずかしいところで、
合格率などのデータだけでは、難易度の真相は推し量れてないように思うのです。


私は宅建の試験に合格するには、合格率のことはそんなに気にしないで、
毎年の合格最低点を目安に対策を立てるべきだと思っています。

合格ラインは毎年変動しているものの、安定した推移を見せています。

2013年度は50問中33問、遡って12年度33問、11年度36問、10年度36問、09年度33問が、本試験の合格最低点です。

つまり50問中35問、全体の7割以上を得点できれば、
上位の16%以内に入れるが宅建の試験です。

7割5分(37点)の実力をつけてしまえば、合格はほぼまちがいなしです。


そう考えられるようになると気がラクになると思います。
あとは、7割5分を得点できる勉強法をみつけて、真面目にそれを実践すればよいのですから。


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